« | Main | 古いフルレンジスピーカーのターミナル交換 »

January 22, 2012

付録アンプで鳴らすスピーカーを作る 制作編

 今回は前回の記事の続きでデンマークの Vifa 製のツイーター(TC25TF06 6ohm)とウーハー(P11WG-00 8ohm)ユニットを使い密閉型スピーカーシステムを作る制作編です。

 
 素材は、東急ハンズさんでシナ合板をカットとタイトボンド、ネットワークパーツや吸音材などはコイズミ無線さん、他にコルクシートやネットワーク用の基板、ネジなどは手持ちを流用しています。

 

 


素材一式です(ネジ類とタイトボンドがありませんね)先週の再録です

 

 先ずは、穴などがユニットとマッチしているか確認しました。


ユニットの端子が上手く接続できる状態かの確認です

 

 早速、組み立て開始です。側面と天地面の板をタイトボンドで貼り合わせしました。重しの代わりに JBL のドライバー 2441(約10kg)を使っています。2420 の約 3kg よりづっと重いので、こういった用途には最適ですが・・・、こんなことに使うと何かバチが当たりそうですが・・・。


側板天地板の接着です

 

 ネットワーク部品を並べて確認です。配線はどうしようかとしばし考えましたが、休むに似たりで結局適当にハンダ付けすることにしました。

 
 今回は、回路をバイワイヤー(バイアンプ)対応にすることと、ウーハーの回廊にインピーダンス補正回路を入れました。今回使用した Vifa のウーハー(P11WG-00 8ohm)は、補正回路が無いとクロスオーバー周波数でのカットが上手くいかないようです。4.5kHz で 12dB/oct 仕様です。


組み立て前の部品です

 

 今回は何となく回路に付ける内部配線のスピーカーコードを平ラグで接続することにしましたが、これは完全に失敗です。ハンダ付けで全く問題ないのに、なまじ平ラグにしたため将来接触面での不安要素が残ってしまいました。これが原因で背面板を当初予定の接着からネジ止めに変更しています。奥行きが長いので背面板を接着してしまうと基板のメンテが出来なくなってしまうからです。

 

 ツイーター側のクロスは、5kHz 12db/oct とウーハーと少し離し、固定抵抗2本を組み合わせて -8dB アッテネーターにしています。ツイーターのデーターが入手できなかったので特性が不明なのですが、Vifa の似ているモデルの特性を参考にしました。データーが入手できなかったので、ネットワーク設定は、ほとんど賭けのような無謀さです。


ユニット側は平ラグ、スピーカー端子側はハンダで接続します

 

 しかし、賭けとは言ってもチキンハートなので組み立てが進む前に一応チェックです。ネジ止めも固定も密閉もしていませんが、回路をBOXの中に入れてユニットを乗せたバッフル板でフタをしていますが、回路からのコードを出さなければいけないので端材を利用して背面側に隙間を開けています。


一応回路はBOX内に入れています。右の回路はもう一台用です

 

 簡易測定は iPhone 4S です。内蔵マイクより 10kHz 以上が少し精度良さそうな TASCAM iM2 を付けています。特に問題は無いようです。ツイーターの減衰量は最悪の場合バイアンプで独立して音量調整すれば何とかなります。


こんなに簡単にチェックできるとは夢のようです

 

 18mm のシナ合板ですが、側板の面積が広いので、いい加減な場所にいい加減な角度で連結板を入れています(左右はなるべく同じ位置になるようにしています)。スペンドール S3/5 は補強棒の角を削ってRが付いていましたが、省略してしまいました。これは、後から考えると削った方が良かったとおもうことと、また違う方法として少し挿入間隔より長い(0.5mm 以下?)固い木の丸棒を差し込みバイオリンの心棒のようにすれば良かったのではと思っています。

 


将来気が向いたら補強板のカドを削るかも・・・

 

 回路のコイルはナイロンコードで固定した上でボンド(木工用ボンドです)を付けて固め、素子の鳴りや移動時や天地を逆転させたときに悪さをしないようにしました。


BOXは前向き(写真左)と後ろ向き(写真右)です

 

 裏蓋となる背面板にターミナルを付けます。バイワイヤー対応なので、2組づつの取り付けです。コードとターミナルはハンダ付けです。


コイズミ無線さんのターミナルは FOSTEX さんのモデルによく似ていますがガスケットが付いています

 

 いろいろ作業をしているので、回路のボンドの表面は乾いて傾けても作業ができるかと思ったのですが、甘かったです。沢山付け過ぎたことと気温が低いこともあり全く乾きません。このため、まだ接着していないバッフルにユニットの取り付け下穴をあけました。しかし、他に出来ることが無いのでユニットのネジ止めと配線までを行いましたが、その後の作業は完全に中断してしまいました。


端子を取り付けジャンパー線を付けたところ

 

 翌朝、作業再開です。ユニットのネジ止めまで進んでいるので、ユニットのフレームをよけるように端材を使って圧縮接着です。1時間くらい放置しますが、その後の作業で接着部分が浮いてこないように2ヶ所クギで止めています。なお、ここで使っているクギは銅のスクリュー状になって抜けにくいモノです。磁性体を嫌ったのではなく、ただ何となく銅を使ってみたかっただけです (^^;


再びバチ当たりな行為です

 

 完成間近で、背面板の固定です。当初は接着の予定だったのでガスケットを使う予定はなかったため、急きょ手持ちのコルクシートを切り抜いてガスケット代わりにしました。ネジ止め用の下穴位置を簡単に出せるようにPCでガイドラインを作って印刷し、コルクの切り抜きの型紙に使っています。


配線済みでもこのサイズのパッキングなら内側へセット出来ます

 

 Diatone DS-A5 は背面板がネジ固定で、その数が結構多かった(12本もあります)ので天地面と側板面の間隔のバランス良かった間隔(60mm)で深く考えずチェックもせずに下穴のガイドを作りそれに合わせて電ドルでポコポコと調子よく下穴をあけてネジ止めも電ドルでサクサク締めこみましたが、ここで、なんとなく失敗に気付きました。14本も止めてしまいました。DS-A5 より一回り小さいのにネジの数は多い! 10本で十分でした。


なぜかタッピングネジを箱でストックしていました
(^^;

 

 鉄ネジですが数が多くてもユニットや回路から遠いので悪さは無いでしょう。


どう見てもネジが多すぎです (^^;

 

 正面はこんな感じです。


先週の写真を再録です

 

 付録アンプに来る直前までの信号は全てデジタルで、上海問屋さんの DAC(本当はヘッドフォンアンプ)でアナログにしています。


これも再録です


 
 音は、予定どおり低音が出ません (^^; しかし、スペンドール S3/5 はウーハーが気持ちサイズが大きいですが、同じ密閉式で容量も小さいにもかかわらず低音は結構出ます。それと比較すると Vifa では低音は全くダメで Diatone DS-A5 と良い勝負です。しかし、低音はサブウーハーで受け持つのでバスレフのように低音特性に少しクセがあるより良いと見越しての密閉型なのでこの部分は予定通り具合よくサブウーハーとつながりました。

 
 月刊ステレオ誌の付録アンプとの相性はかなり良く、スペンドール S3/5 を音楽性豊かな音として比較すると、分解とメリハリが良く甘いところが無いモニター用の音といった感じです。

 
 また、しばらく聴きこんでみると、ドームツイーターの性格がかなり指向性が強くリスニングポジションがわずかに動いただけ(頭を振っただけ)で音が変わるという神経質な部分が気になりました。そこで、吸音材で残ったニードルフエルトを切ってツイーター周囲に貼ってみるとかなり改善されることが分かりました(写真はありません)。また、ニードルフエルトの代わりにスポンジ状のモノを貼ったり、バッフル板にコルクを貼っても類似の効果が出るようなので、今度いろいろ試してみようと思います。

 
 このスピーカーはいろいろと実験できるようになっているので、秘密基地から出てリビングに持ち込みました。Vifa の上に上下逆さまにしたスペンドール S3/5 を乗せてこの Vifa スピーカーと並列接続して疑似的なバーチカルツインにして鳴らしてみました(両方ともバイワイヤー対応なので並列接続はとても簡単です)。これによりクラシックのオーケストラもののホールトーンが一層出るようになりなり具合が良いことがわかりました。サブウーハーが無い状態で1組のみで聴く場合はスペンドールが低音が出る分良いですが、クラシックは今回の Vifa と組み合わせることで一層雰囲気が良くなるように感じました。

 


バーチカルツインもどきも作れます
しかし、危険:地震で倒れます!

 


 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
次回は、未定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左のアナログ時計のブログパーツは↓で・・・
http://illuminum.cocolog-nifty.com/led_light/2007/02/post_f4bf.html

 

 

 

イルミナムのページ

|

« | Main | 古いフルレンジスピーカーのターミナル交換 »

Comments

パンヤ さん、こんばんは。

今週は大昔自作した10cmフルレンジスピーカーのBOX内の配線とスピーカー端子の交換をしました。音の改善までには至りませんでしたが、今まで使えなかったバナナプラグが使えるようになったので簡単にテスト接続が出来るようになりました。

次回にUPできれば、と考えています。こちらはとても簡単なことをやっていますので、ご笑覧くださいね。 (^^;

Posted by: イルミナム | January 25, 2012 at 22:56

先日のスピーカーの裏側はこんな風になっていたのですね!

板と板を釘で止めるまでは分かりますが、ユニットをハンダで固定のあたりになるとチンプンカンプンです。(笑)
まだまだ勉強ですね!!

Posted by: パンヤ | January 25, 2012 at 20:09

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73650/53795944

Listed below are links to weblogs that reference 付録アンプで鳴らすスピーカーを作る 制作編:

« | Main | 古いフルレンジスピーカーのターミナル交換 »