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October 31, 2010

EOSで C/Y Carl Zeiss 2.8/45 「撮影編」

先週の記事のとおり、昔から持っているコンタックス用のカール・ツアイスレンズ Tessar 2.8/45 を荒くれMOD(改造です)しました。今回は、そのレンズの撮影編です。

 
キヤノンのレンズとの比較はできませんでしたが、一部レンズ比較をしてみました。

 
 
 
 
■ 公園でのスナップ 1

 
細かい木々の葉などとレンズ中央部での比較的遠い距離での描写を見てみました。Tessar 2.8/45 の開放はやはり甘いようですので、f4 で Planar 1.4/50 と比較してみました。なお、シャープを掛けていないので少し甘く見えます。(下の「ピクセル等倍」とは、クリックして出てくる画面がピクセル等倍となっているという意味です)

 
 ● Tessar 2.8/45 f4

 
写真 左:オリジナル画角です、写真 右:中央部分のピクセル等倍です。

 
 ● Planar 1.4/50 f4

 
写真 左:オリジナル画角です、写真 右:中央部分のピクセル等倍です。

 
写真右側の拡大写真で遠方の階段が有る程度見えますので、そこそこ良く写っていると思いました。思ったより Tessar 2.8/45 は遠い場所も良く写ってくれることが分かりました(特に中央部)。

 
 
■ 公園でのスナップ 2

 

 
写真左:たまたま遭遇した消防のイベントです。 写真右:ちょっと近めのゴチャゴチャした場所です。

 
いずれも f5.6 です。写真右の草花の写真では右下隅の像が流れています。このブログの写真サイズではほとんど分かりませんね (^^; 

 
 
■ 公園でのスナップ 3

 


写真:迷犬タルト号です。

 
これも f5.6 です。これもブログのサイズでは分かりにくいですが、タルト号の毛が少し剛毛ぎみになっています。

 
これらの写真を見ていると、ピントのボケが小さいことが分かります。どうやら、ピントが外れていった時、Planar レンズは芯を残し周りが消えていくようなボケが出やすいのと比べ、Tessar は形を残して像が薄く大きくなっていくボケです。2線ボケではないので見苦しくはないのですいが、ふわっとした部分がありません。このため、写真が硬く見えるようです。

 
今回は試しませんでしたが、f16 でピント位置を 3m にするとほぼパンフォーカスになる(ピント指標で 1.5 ~ ∞ )設定です。このレンズは特にパンフォーカスで使うレンズのような位置づけでしたが、これは、少しピントが外れても形が良く分かるという特性が特にパンフォーカスに適しているからなのかもしれませんね。

 
 
■ マクロ撮影

 
ボケが甘くないので、近接撮影に向いているのではないかと思い試してみました。近接専用であれば無改造でもこのレンズは 5D2 で使えます。

 
12mm の Canon さんの中間リングを入れて手元にあった日亜化学さんの NCSW119T LED をおよそ 1/3 倍(左右が 115mm 程度の範囲)で撮影してみました。

 
なお、Tessar 2.8/45 レンズは MTF 特性から見ると周辺の特性はかなり悪いのでマクロレンズとしては使えない感じですが、中央部はまぁまぁではないかと思い試してみました。

 
今回は、ニコン 3.5/55、Leica 2.8/60、Carl Zeiss S-Planar 2.8/60 と比較してみました。キヤノンのコンパクトマクロ EF 50/2.5 も用意していたのに撮影し忘れてしまいました (^^:

 
 ● Tessar 2.8/45 f22 ( 12mm の中間リング入り) / Nikon 3.5/55 f22

 

 
写真左:Tessar 2.8/45、 写真右:Nikon 3.5/55

 
 
 ● Leica 2.8/60 f22 / CZ S-Planar 2.8/60 f22

 

 
写真左: Leica 2.8/60、 写真右:CZ S-Planar 2.8/60

 
 中央部分のピクセル等倍画像です(下の写真をクリックするとピクセル等倍画像を見ることが出来ます)。

 


写真:左上 Tessar、右上 Nikon、左下 Leica、右下 Planar

 
画像は全てシャープが掛かっていないのと f22 まで絞っているため画像が甘く見えますが、Tessar 2.8/45 はひずみも目立たず(公開されているデーター上は -1% あります)今回確認した中央部ではきちんと解像し、他のマクロレンズと遜色はありません。

 
 
 
 
■ まとめ

 
このレンズは、初めの印象でライカのLマウントレンズのエルマー 3.5/50 にとてもよく似た古いレンズの硬い味わいを感じていましたが、硬さは有るものの近接でも十分に良い性能で遠距離もきちんと写る普通に良いレンズであることが分かりました。

 
しかし、f2.8 では甘く、絞っても周辺は期待できずさらに操作性も悪い(絞りリングはかなり回し辛い)ので総合性能は優秀というほどではないと思うのですが、コンパクトなことから最近の AF のパンケーキレンズより薄く(たぶん・・・このレンズの長さは 18mm でマウントアダプターを入れても 20mm 有るか無いかの長さです)小さく 5D2 とのミスマッチの面白さも加わって相当に楽しいレンズであることを再認識しました。

 
花の写真での等倍に近い写真では f5.6 でも甘さを感じていたのですが(今回写真はUPしていませんが・・・)今回の近接撮影では予想以上に良い結果でしたので、コンパクトマクロ 50mm でも画角が狭いような被写体・撮影条件の場合には試して見る価値が十分にあることが分かりました。

 
今回の荒くれMOD(改造です)は、Tessar レンズのいろいろなことが分かり自己満足だけは十分に出来ました (^^;


 
 
 
 
 
 
次回は、未定です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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Comments

パンヤ さん、こんばんは。

鷹の目と呼ばれたのは戦前のことなのかもしれませんね。また、このレンズのピントの山がつかみにくくピント合わせに苦労するのですが、これもボケが溶けないためどこからボケが始まっているかが分からないためだと思います。

このレンズを 5D2 で最初に付けて見たとき、ライカのエルマー 3.5/50 とそっくりな描写だと思いました。同じテッサータイプの私のエルマーは70年位前のレンズですが、当時は他のレンズとは比類のないシャープさだったに違いありません。

Posted by: イルミナム | November 04, 2010 at 21:25

「Planar レンズは芯を残し周りが消えていくようなボケが出やすいのと比べ、Tessar は形を残して像が薄く大きくなっていくボケです。」
もう、ツァイスの教科書があったら載せてもらいたい説明です!
テッサーって鷹の目と言われるだけあって切れ味鋭いシャープなイメージがあったのですがそれはふんわりプラナーとボケの種類が違っただけという事なんですね!

でも、パンケーキレンズとしての外観の見てくれはやっぱりカッコいいですよね!

Posted by: パンヤ | November 04, 2010 at 14:47

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