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August 08, 2010

EOSでライカLレンズ その1 「ベンチテスト編」

先日EOS用のマウントアダプターにバルナック型ライカのスクリューマウント(Lマウント=L39)用があることに今頃になって気が付きました。

 
レンジファインダーのレンズはフランジバックが短いので一眼レフのフランジバックでは近接撮影でしか使いようが無いのですが、EOS 5D2 はライブビユーが使えるのでライブビュー状態でLマウントレンズを沈胴させればかなり遠方でも撮影が可能ではないかと考えマウントアダプターを購入してみました。

 
沈胴式レンズは 距離計式のクラシックカメラ で紹介した Leica Elmar 50/3.5 と Summicron 50/2 があるので試してみることにしました。

 


写真:ボディに付いているのが Elmar 50/3.5、左にあるのが Summicron 50/2

 
結論は、残念ながら予想した遠景撮影は出来ないことが分かりました。

 
沈胴するレンズのフランジがライブビュー時のミラーアップしたミラーの端に当っているようで完全に沈胴させることがでず、それぞれ半分程度しか沈胴させることが出来きませんでした。このため、Summicron 50/2 はレンズ先端から約35cm、Elmar 50/3.5 はレンズ先端から約31cm以内でしか使えませんでした。

 
 
 

マイクロフォーサーズやSONYの APS-C 機でマウントアダプターでこれらのレンズを使うと中央部分だけを高細密に使うことになるので長い年月を経ているレンズのコンディションには過酷だと思うので試したいとは思いませんが、フルサイズならあまり高細密でない状態で試せるので楽しみだったのですが、近距離専用では実用にはなりませんね。

 
 
 
しかし、この状態でテスト撮影してみました。

 
今週は「ベンチテスト編」ということで室内でストロボにてレンズの写りを見てみました。

 

 
写真:左 Elmar 50/3.5、右 Summicron 50/2 いずれも f5.6 にて
いずれも AWB 。露出のみ他の写真とそろえるため調整しています(他はデフォルト値です)。

 
ライブビューにした後にレンズを沈胴させてライブビューで拡大状態でピントを合わせました。Tessar 2.8/45 レンズ側面の Japan 文字にピントを合わせたつもりでしたが、Elmar は少し後ピンになってしまいました。

 
また、レンズは沈胴中にはほとんどガタがなくきっちりしていますが、Elmar は Summicron に比べ同じ f5.6 でもピント深度が深くなっています。もしかしたら少しレンズが傾きシフト状態になっているのかもしれません。

 
毎回似たようなシチュエーションで撮影してみていますが、この方法は古いズームレンズなど性能が悪いものでは画像の甘さが分かりますが単焦点レンズはあまりレンズの違いが分かりません。

 
今回の画像では Elmar 50/3.5 は70年位前のレンズですが、かなりシャープで少々驚きました。Summicron 50/2 は Elmar と比べるとコントラストが低くシャープ感がありません。昔からコントラストが低いが解像度が高いというのが最大の特長だったレンズです。ただし、今回は解像度を確認する撮影は行っていません (^^;

 
 
 
 

参考用に、Summicron 50/2 R レンズでも撮影しました。しかし、セットが最短撮影距離より近いためエルプロ3(クローズアップレンズ)を付けたのですがLレンズと同位置ではピントが取れず少し離れて撮影しています。このため、同じ f5.6 での撮影ですが被写界深度が明らかに深くなっています。

 


写真:ライカR用 Summicron 50/2 f5.6 にて
ストロボ使用で AWB 。露出のみ他の写真とそろえるため調整しています(他はデフォルト値です)。

 
ライカR用の Summicron 50/2 はこれもそこそこ古いビンテージレンズですが非常に良い描写をしています。

 
 
 
 
 
今回の撮影セットではレンズの雰囲気が分かりにくいので、迷犬タルト号にモデルになってもらいました。すごく接近しての撮影なので鼻デカ状態でちょっと人相(犬相)が悪くなってしまいました。
 

 
写真:左 Elmar 50/3.5、右 Summicron 50/2 いずれも f5.6 にて
いずれもストロボ使用で WB=4400k 。露出がそろうように調整したのですが少し違いますね(他はデフォルト値です)。
ノートリです。レンズのひっこめ方が悪く本来はもっと引きがとれる Summicron の方が近くからの撮影になってしまいました。

 
Elmar 50/3.5 はコントラストが高く発色も良いです。メリハリがあるのでちょっと見の見栄えが良いです。Summicuron 50/2 はコントラストがやはり低いですが、階調が比較的豊かで描写がソフトです。

 
 
 
 
今回は、予想に反して沈胴が途中までしかできずレンズ前31~35cm以上での撮影が出来ないためスナップ写真に使えるかもしれないという夢はもろくも崩れてしまいました。ライカM9が買えればM-Lマウントアダプターで普通に使えるのですが、M9は買えないので性能をデジタルで確認することが出来ないでいたのですが、今回 EOS 5D2 で見ることが出来ました。

 
さすがに古いレンズなのでカビこそ無いもののうすクモリはあるなどレンズコンディションも年代なりなので光源条件が悪い場合には昔の性能が出ないと思いますが予想以上にレンズ性能が保たれていると思いました。

 
また、このような使い方をしても周辺が目立って落ちる(暗くなる)ということは無かったので EOS 5D2 のイメージセンサーはレンズのテレセン性が高くなくても十分に良く光りがセンサーに入るようだ、ということが分かりました。

 
 
 
 
 
 
次回は、EOSでライカLレンズ その2 「フィールドテスト編」を予定しています。

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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