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October 14, 2007

iPod touch の音です

今日は、iPod の音がどのような感じなのかを見てみました。

● 以下の3機種を、再生音質をデフォルト(初期状態:iPod はイコライザ オフ)にて比較しました。

・iPod touch
・iPod (5G)
・SONY warkman NW-E507

写真:左より iPod touch、iPod (5G)、SONY warkman NW-E507

 
 
● 今回試聴した CD は、以下の2曲です。

・Avril Lavigne :Let Go より Sk8ter Boi
・チャイコフスキー:弦楽のためのセレナード ハ長調 第一楽章
 (演奏ネヴィルマリナー指揮/アカデミー管弦楽団)

 
Sk8ter Boi は極端な重低音とロックのワイドバンドの音なのでどんな感じなのかを聴き、弦楽セレナードは弦のハーモニーの出方を iPod touch のみで聴いてみました。

 
 
● Sk8ter Boi は、エンコードを変えて試聴してみました。
  以下の種類です。

・AAC 128K
・AAC 256K
・mp3 192K
・Apple lossless
・WAV

WAV 以外は、iTunes の設定を変えて取り込みました。WAV は昔とてもお世話になった CD2WAV で2回取込みを行い平均を出しての変換としました。

 
 
● ビンテージオーディオで再生したインプレッション

Sk8ter Boi
・SONY AAC 128K:低音が良く出る、音が細い
・iPod (5G) AAC 128K:低音でない、サ行キツイ
・touch AAC 128K:低音でない、音が明るい
・touch AAC 265K:低音でない、音が少し硬い
・touch MP3 192K:低音でない、音が聴きやすい
・touch lossless:低音でない、音にエコーが掛ったみたい
・touch WAV:低音でない、音が少しザラつくが歯切れが良い

 
弦楽セレナード
・touch AAC 265K:低音でない感はない、音が少し硬い

 
 
● 例によって波形を取ってみました。
  各再生音をノートPCのマイク入力(補正ナシ)で取り込み、その波形
  を比較しています。SOYN のノートPCですが、ビジネス向けモデルの
  ため、マイク入力の性能などはマルチメデイア対応PCと比べるとちょっ
  と劣ると思われますが、相対比較として見たいと思います。

 
・AAC 128K での機種別の比較です。
 Sk8ter Boi 曲14秒目の重低音の部分の瞬間です(各データは厳密には一致していません)

グラフより、同じエンコードのソースでもちょっと SONY と iPod では感じが違います。また、16KHz 以上は急速に落ちています。AAC 128K のエンコードの特性のようです。

 
・iPod touch でのエンコード別の比較です。
 Sk8ter Boi 曲14秒目の重低音の部分の瞬間です(各データは厳密には一致していません)

グラフより、なんと Apple lossless の再生で 16KHz 以上の減衰が観察されます。データの取り間違いのようです。今回はこの再確認が出来ませんでした m(_ _)m

また、AAC 256K は無圧縮の WAV と良く似た波形になっています。高音再生が CD クオリティになっているようです。

 
・弦楽のためのセレナード ハ長調 第一楽章 を iPod touch で再生しました。

グラフより高音の倍音がキチンと分離しているのか見えます。これはハーモニーが美しくでる波形です。ビンテージオーディオで聴いていると、流石に CD の音のツヤのような美しさは iPod touch では出ませんが、そんな神経質な聴き方をしなければ低音不足はソースの重低音が入っていないため分からないこともあり、かなり良い音で聴くことができました。

 
 
■ まとめ

かなり主観的なものですし、低音はイコライザをONにすると出方が変わるので、再生音の音質感が変わってしまいますが、SONY Walkman はダイナミックレンジも広く重低音がしっかり出ます。

一方の iPod は 5G も touch も重低音は出ません。しかし、音のバランスと聴きやすさで決して SONY より音が劣るとは感じませんでした。

今回、Apple lossless に興味があったのですが、実験で何か手違いが有ったようです。時間の関係で確認ができませんでしたが、lossless で 16K が減衰するとは考えられないので、どこかで何かを間違えた可能性が高いです。この点は参考にならずちょっとマズイ記事となってしまいましたが、悪しからずご了承ください。

なお、音をビンテージオーディオで鳴らした時は、それぞれで微妙な違いが気になりますが、ヘッドホンやイヤホンで聴くとあまり分からなくなります。今回、エンコード方法は何が良いかのチェックも兼ねてみたのですが、私は歳で高音が良く聴こえないハズなので、AAC 128K が聴きやすい音で今回実験した他のエンコード方法より良く感じました。通勤中などで音楽を聴く時は、この AAC 128K (iTunes のデフォルト設定)が良いと思いました。

なお、無圧縮の WAV 再生で音がザラついた理由は不明ですが、どこかにノイズの交る要素が有ったのか、iPod と WAV の相性のようなものなのかは不明です。想像ですが、どこかにノイズが交る要素が有るような気がします。

今回の実験で、iPod touch は重低音は出ないものの十分な音質で聴きやすいという印象になりました。確かに SONY はワイドレンジで音は良いのですが、iPod magic にかかってしまったのか、iPod の音に親しみを感じてしまいました。

 
(余談)
先日、HPの「言い訳」で書かせて頂いた赤色LEDの点滅の話は、「感性工学」の先生の話を伝え聞いたもので、その他の話の中で「良い印象を持ったモノは良く感じる」 といった内容のことも言われていたそうで、まさに、今回の音の印象はこの「感性」が影響しているような感想となってしまいました。

オーディオの音質テストは完全なブラインド試験でないと成り立たないようだということも、合わせて感じました。


 
 
 
 
 
 
 
 
 

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Comments

monozof さん、こんにちは。

Feeling (touch もでしょうか)といった言葉の意味合いは結構難しいですよね。

感性工学と人間工学の区別は言葉のフィーリングではずいぶん違う気がしますが、研究の内容はだいぶ似ているそうで、その区別はまだ曖昧なところが残っているようです。

Posted by: イルミナム | October 21, 2007 at 18:45

何気に英語のFeelingに相当する日本語を考えていたのですが、そうか”感性”が一番ニュアンスとしては近い気がします。
感性と言うのは思うに元々備わっているモノと後から脳に蓄積されたモノにより構築されている外部情報の処理パターンなのだと思いますが、好きな曲ほど脳内イメージがしっかりあるので違いが気になって仕方なくなるのは困ったものです。
アブリルだとやっぱりパンキッシュなノリの中のキュートさとかそんな感じでしょうか(・・って、それは私の感性)

Posted by: monozof | October 21, 2007 at 11:30

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