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January 09, 2005

“フィラメントとLEDどっちがいいの” その6

NEOさん、こんにちは。


記事にコメントをありがとうございました。

いろいろと考えてみました。木々に囲まれた森の中で昆虫が見つけ易いというのは一理ありそうですね。


先日、たまたま有った自動車用ハロゲン電球(純正部品)と私が普段使っている ARC LSH-S MOD2 の発光スペクトル(光源からどのような波長の光が出ているのか)を調べてもらいました。(ハロゲン電球と懐中電灯のライトはおそらく類似だと思います。)


LED ライトは他にもデータ取りましたが、案外それぞれの波長での山の高さが違ったりしてLED の色の違いが何となく分かりました(これは余談ですね、後日ここにUPいたします)。


その分光特性に色の帯を加えて発光の色分布が分かり易いように作ってみました。

横軸が光の波長で、単位は nm(ナノメートル)です。
縦軸は強度なのですが、2つのグラフの間での数字は比較が出来ません。(データが取り易い距離に変えて取っているためです)

  


「“フィラメントとLEDどっちがいいの” その2」でハロゲン電球には赤外線が大量に放射されると書きましたが、このグラフの右側の白い部分が赤外です。そのさらに右側に 3000nm 以上続いているはずですが、測定器がこれ以上取れないのでグラフには出ていません。


このグラフで分かることは、電球の光源からは赤みの部分に多くの発光があり、LED 光源からは赤みの発光があまり出ていないということです。このことと、木々に囲まれた森の中という条件にポイントがありそうです。

このことから想像すると、木々の表面は褐色など赤みが入っている、カブトムシの表面は細かい起毛があるようで虹色に光ったりすることが有る。などから、赤みが強く各色がたっぷり出ている電球の光で照らすと木々や昆虫の色の違いがが良く分かるのかもしれませんね。LED は対象物の反射に対して赤みが抜けた反射となるため、木々の中の対象物が白っぽく見える傾向があるように思います。

なお、この発光のスペクトルに出ているようなの赤の光の強さは実際にはそれほど強くは見えません。人間の目の被視感度比視感度が緑を中心に青側も赤側も見え辛くなるからです(このため、紫外線や赤外線が見えません)。しかし、赤の成分が多ければ赤みは強く見えることは確かです。

同様にLED の青の発光も目にあまり感じないので青味がこのグラフのような強さには見えないようです。


このような見方をすると色再現はフィラメントの方が良いことが分かりますね。


LED ライトを通じて色や光の勉強中ですので、皆さんのいろいろなご経験をお聞かせ頂けるととても有り難いです。


2005.1.11 ==========
誤字修正(正しくは比視感度)しました

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Comments

ひまぱのぱさん、こんばんは。

LED は今回のものを含めて全部で3種類取ったので早いうちにUPいたします。

今回のARC LSH-S MOD2 は青白系です。
他は黄ばみ系(R2H)とグリーンモンスター品です。

乞うご期待・・・(^^;

Posted by: イルミナム | January 09, 2005 at 22:50

スペクトル分布図は、大変興味深いです。
人間の視覚感度とは違いますので、図をそのまま比較はできませんが、それでも、違いがはっきりと分かりますね。

他のLEDライトのスペクトル分布も楽しみです。

以前、ポジチェック用のライトボックスのスペクトル分布比較を雑誌で読んだことがあります。どれも太陽光スペクトル分布とは異なりますが、それでも、太陽光のように満遍なく分光するのが、もっとも演色性が良かったです。

>このような見方をすると色再現はフィラメントの方が良いことが分かりますね。

電球色の蛍光灯が出ている中、知り合いの照明器具やさんは、見え方がぜんぜん違うと言って、あえて(消費電力や寿命で不利な)電球を使っていました。

Posted by: ひまぱのぱ | January 09, 2005 at 16:06

私のただの主観のために「その6」まで作っていただけて恐縮です。
データで見ると赤色の出方の違いがよくわかりました。 確かに光の反射にも違いがあった気がします。 LEDでは木のコブや枝と虫の違いが分かりづらかったのに対し、フィラメントだと虫がクッキリと浮かび上がるのです。 また光の通り具合というのでしょうか、木の葉等の影の影響も少ないのです。 持って行ったフィラメントがE2eですから、ダークスポットが全く無く見やすかったのも一因かとも思います。

あとは人間的な感覚も一因かと思っています。よく蛍光灯とかにはクール系・暖色系などの青色~赤色までの色クラスがありますが、確かに暖色系の方が気分的に落ち着きます。 外からの灯りが全く無い自分の手も見えないような森の中だと、白い光よりもやや黄色味のある光の方が安心感があったのかもしれません。 白い壁に囲まれている部屋の中で明るいな~と感じていたLEDライトをアウトドアに持ち出すとなんか暗いな~感じることもよくあります。 ホントに光というのは奥が深いですね。

Posted by: NEO | January 09, 2005 at 15:34

nyanmaru さん、こんにちは。

一気にお読み頂き、ありがとうございました。

LED が好きな人は多いですよね、私はまだまだ進歩するという予感がワクワク感となっているようです。

植物工場と言えば、LED で色を変えて植物や花、海中の養殖のカキに当てると色によって発育の仕方が変わり、花は赤を当てると枯れる速度が遅くなるそうです。結構研究している人が多いみたいです。

それでは、今後とも宜しくご愛読くださいませ(^^;

Posted by: イルミナム | January 09, 2005 at 14:36

こんにちわ♪nyanmaruです。

「フィラメントとLEDどっちがいいの」…一気に読ませていただきました。

私も何故かLEDが大好きです♪
子供だった頃、「電子○○」なんてオモチャが好きだった影響でしょうか…
(最近、メカモが復活していたのには驚きました(笑い))
小さな頃からLEDの光に未来を見ていたよう気がします。

さて、今日の新聞記事で「植物工場」が出ていました。
(ビル・建物内で人工的に植物を栽培する)
人口光だけの完全制御方式でLEDを使用しているとのこと…未来的でクールなLEDのイメージが、少しだけ、自然で優しいものにかわりました(笑

これからも、「週刊:LEDライト」楽しみにしております♪

Posted by: nyanmaru | January 09, 2005 at 13:29

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